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Naturopath. V

今更ながら トランスファットだけが悪者なのか?

 

みなさん こんにちは   代替医療師Vanilla です
 
 
前に書いた記事  右矢印 「今更ながら オメガ3」の続編的 ?
 
さて 酸化しやすい油である オメガ3や オメガ6という
 
二重結合 (= 酸素と手を繋ぐ要素 )  をもつ油ですが
 
* これについては きっちり 上の記事に書いてます
 
この油の危険性は 長い長い ながーい間 隠されてきましたね 涙
 
オメガ6代表の リノール酸だと こんな感じ。
 
 
 
 
恥ずかしい話 私も長い間気がつかなかったことなのですが・・・
 
いやぁ・・・きっちり 説明し直さないと 誤解したままの人も
 
多いはずです。
 
何がって トランスファットは 目隠しだったってことに。。。
 
 
その昔 15年前くらいは トランスファット叩き真っ盛りでね
 
そもそも 脂肪酸の組成を あの頃は 真剣に考えていなかったし
 
いや というより 酸化するとか しないとかっていう視点で みてなかった
 
ってことです。
 
 
アトピーの問題を考えるときに 必ず 脂質代謝のことが
 
問題になります。このことは 本当に長い間 お伝えしてきております!
 
 
つまり 体内の油を うまく 代謝分解して使えるように また
 
いらないものは うまく貯蔵したり 排出したりっていう 体が
 
当たり前にやると思われている仕事 が うまくいかないことは
 
炎症や エネルギーの低下をもたらすのだけど 
 
この脂質代謝異常の話は アトピーと向き合うときに 本当に
 
大切なテーマですわ。
 
 
油 つまり 脂肪酸を いかに砕いて細かくしていくか ?
 
はい。
 
いかに貼り付けた図のように H(水素)だとか C(炭素)だとか
 
バラバラにしたりするってことです。
 
これは 飽和している脂肪酸の代表選手 ラウリン酸
 
 
ココナツオイルなんかに たくさん入っていますわね
 
それぞれの分子が 手を繋ぎ合ってるでしょう ?
 
それを バラバラにしたり 外して 他とくっついたりっていうのが
 
油の代謝です。
 
つまり 全ては 異化なのか 同化なのか なのですが
 
 
さて 問題は・・・・
 
5年前に 多価不飽和脂肪酸のことを 改めて勉強して
 
油をバラバラに代謝することは とても よく考えていたのに
 
くっつき合うという 化学反応については まったく考察ができていなかった
 
ということに やっと 気がついたという ね 汗
 
異化も 同化も 両方向を見ないとね っていう 
 
それができてなかったです 
 
そうだな つまり うまくばらけて エネルギーにもなったりするし
 
エネルギーを奪って 何かとくっついて固まっちゃう(体内ごみ)とか
 
エレメントマトリックス理論で 考える。当たり前の循環のことですね。  
 
 
で ここで やっと・・・・
 
トランスファット(脂肪酸)の本当に意味することに 気がついたのですわ
 
トランスファットが ここまで 悪者とされて
 
どの先進国でも もちろん日本でも プラスティック油として
 
叩かれてきました
 
実際 トランスファットは いろいろ悪さする油ですが 
 
いやいや
 
その悪さ 多価不飽和脂肪酸の方が やばいでしょ 
 
ってこと。。。チーン 
 
 
 
しかも・・・今や そのトランスファット(脂肪酸)自体は これだけ
 
危ないものとしての認知が しっかり 一般の人にもできてきたので
 
「トランスファットって 体にとって害らしいよ!」を 合言葉に
 
本当には どう悪いかなんて みんな知らないけど とりあえず
 
この油が多い食品は やめとく ? みたいな 認識で 食品選びする人が
 
きっと 圧倒的に多いはず。
 
結果として 何が起きてるかって
 
 
トランスファット(脂肪酸)量の低減に努めている という
 
合言葉で トランスファットはこの10年で劇的に減りました
 
例えば ここ 右差し MEIJI 明治のマーガリン  の取り組み。
 
マーガリンの ”オフスタイル紅花” の成分表は 右矢印 これ
 
ここの 成分のところを見ると
 
食物繊維(イヌリン)(タイ製造)、 ←これは何のためか知っておこう
 
食用植物油脂、食用精製加工油脂、 
 
食塩/ 乳化剤、香料(乳由来)、着色料(β-カロテン)
 
 
要は 植物油脂 です。
 
よくみて欲しいのだけど 油の量は 10g中の 2.3 g
 
そこに トランス脂肪酸は ゼロ ← これ見て安心する人いますね
 
飽和脂肪酸 (酸化しない油)は 0.6 g
 
オレイン酸 1.1 gと 下の方にさりげなく書いてあるの 
 
(オメガ9 酸化する油だけど 酸素と手を繋ぐ手は1本しかない)
 
で・・・・ 残り 0.6 g  は何の脂肪酸なのかの 記載はないの!
 
商品名の 紅花油 ってことで 決まりではないでしょ
 
はっきり 書かれてはいないですしね。 商品名に過ぎない。
 
オレイン酸は 確かに紅花油に 含有してますが 名称が オフスタイル紅花
 
というからといって 紅花油が入っているという 保証もないし
 
(記載ないんだものね) だけど
 
オレイン酸は 何グラム とわざわざ 記載することで
 
紅花油なのかなぁ と 連想させることはできますね 
 
この辺の ズルさというか・・・・涙。
 
何にせよ 全体の75%は 酸化する油の集まりです
 
 
 
 
右矢印 ”コーンソフト軽いタイプ” に至っては・・・
 
食用植物油脂、食用精製加工油脂、
 
食塩/ 乳化剤(大豆由来)、香料(乳由来)、
 
酸味料、着色料(β-カロテン)
 
 
脂肪酸の種類についての記載は 全くゼロで
 
でも 冒頭に 
 
「自然由来の希少なコーン油にこだわり、おいしさを追求したスプレッドです。」
 
コーン油ですな。 オメガ6メインの植物油脂。
 
はじめの方に 図も貼り付けましたわね 二重結合2つです
 
& おそらく GMO 遺伝子組み換えバッチリの コーンかなぁ 
 
この 商品ページでも 強調されているのは もちろん
 
「トランスファット量の低減に 力を入れています」のアピールです。
 
 
こういうマーガリンのチョイスで気をつけなくちゃならないのは
 
「トランスファットなんだなぁ」 と いやでも刷り込まれませぬか ?
 
だから ここでも トラスファット量 ゼロ に意識がいって 安心します
 
 
書かれていないものには そもそも 意識も行かないでしょ
 
オレイン酸は 体にいいよ という 健康『常識』を持っている人が
 
多いので 上の紅はなの方では オレイン酸は わざわざ 1.1 g だよって
 
記載していますよねー  ここで みなさんの安心を拾います。
 
オレイン酸も 不飽和(酸化する)油ですのにね 汗
 
 
すみません かなり ひねくれている見方だと 感じる人も
 
いるかもですが・・・・
 
不飽和脂肪酸の こと 目隠しするように トランスファットは
 
槍玉に上がっているとしか 考えられないのよ。
 
特に 健康情報に詳しい人に対して ここに視点を持って行かせている
 
んだと 思いますわ。
 
うまく 槍玉にあげたところで 今度は 減らす方針にして 
 
あくまでも 対処している態度を見せてるけど 
 
実際の悪者は 一緒に入っている 植物油脂そのものだってことが 
 
きっと 誰にも 理解できないように なっているのです。。
 
 
もっと 説明していくね
 
 
ここで 改めて マーガリンの定義ってなんだろう?
 
雪印の マーガリン研究室に よりますと
 
マーガリンの主原料はコーン油、大豆油などの植物油脂。植物油脂は植物の果実や種を圧縮・精製して作られます。マーガリンにはこうした植物油脂由来の必須脂肪酸であるリノール酸やα-リノレン酸が含まれています。必須脂肪酸とは、体にとって大切だけれども体内合成ができず、必ず食物から摂取する必要がある脂肪酸のことです。
 
 
この 『必須』という言葉に関しては 非常に 微妙なネーミングだとも
 
思っていて 「今更ながら オメガ3」でも示唆したけれど
 
体内合成できないのは なぜか とか 本当にできないの?
 
っていう点について 勉強しないとです。
 
この辺は 興味ある方は 脂質のオンライン講義で どうぞ。
 
 
そこは 今日は置いといて 要は 表でもわかるように オメガ3、6の
 
コンビネーションの油が マーガリンの原料ですね。
 
ついでになんてったって 乳化剤 しかも 大豆由来まで 入ってるし 
 
 
 
ちなみに マーガリンだけではありません 世の中の 普通に売っている
 
加工食品のほとんどのものは こんな感じで 油が利用されています。
 
コーン油は・・・希少じゃない。 「自然由来のコーン油が希少」って
 
いうその背景が 私には とっても怖く聞こえるですー 
 
マーガリン叩きだけを してるわけじゃないのですわ
 
トランスファット叩きでも もはやありません。
 
植物油脂っていう 加工油の実態と 目隠しの話なの。
 
 
つまり トランスファットっていうと トランス( Trans )型をしている
 
不飽和脂肪酸のことに過ぎないでしょ 
 
じゃ シス( Cis )型の不飽和脂肪酸は なぜ 叩かれないのか?
 
シス型の不飽和脂肪酸が トランス型に比べて 安心だという情報材料は
 
本当にありません。。。。
 
 
実際 安心じゃないどころか もっと 悪影響が大きいのです。
 
でも 逆に トランス型の脂肪酸のせいで これだけの病気が発生しています
 
という 疫学的な調査はたくさんあるのです。
 
これは どう そこを読み取るか 明日説明しますー 
 
長くなってきたなぁ・・・・
 
話せば早いから いつかこれ お伝えするのに
 
動画にしようと思ってたんだけど 延び延びになってるし 涙
 
書いておくことも大事だよなぁ と
 
勘違いしていた私本人の つまずいていた点を ハイライトしております
 
この 下の画像です・・・
 
以前は 気がつきもしなかった し
 
視点がないということは 気がつけないということだと
 
思い知った図。
 
 
 
すでに 一緒に 多価不飽和脂肪酸 PUFAのことを 勉強してきた方は
 
今なら もう この図で ピンと 来るはずだね
 
続く・・・・
 
 
今週の 質問道場のテーマは 『慢性疾患の治癒のステージについて』
 
なんだけど  右矢印 The 質問道場
 
ひまし油についての質問もあったよ!
 
油は 奥が深いですー
 
 
 
 
Love V
 

 

 

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