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NLB-イオン液体(Ionic liquid: IL)とその作用

近年、幅広い抗微生物活性(antibacterial, antifungal, and antiviral activities)や
高い経皮吸収性あるいは経腸吸収性を持つ物質が注目されています。

100˚C以下の融点を有する有機塩(室温付近で液体状態)で、イオン液体(Ionic liquid: IL)と呼ばれている合成物質です。

プラスチャージの陽イオンとマイナスチャージの陰イオンを組み合わせた物質で、
「コリンゲラン酸(Choline And Geranate:CAGE)」などが実験で使用されています。

コリンゲラン酸(CAGE)は、プラスチャージの陽イオンにクロリナム(cholinium)、
そしてマイナスチャージの陰イオンにジェラネイト(geranate)を組み合わせたものです。

すでにコリンゲラン酸(CAGE)は、47 の細菌,真菌やウイルスに対して十分に低い CAGE 濃度で優れた効果を示すこと、

また細菌集合体であるバイオフィルムに対しても高い効果を示すことを明らかにされています(PLoS One. 2019; 14(9): e0222211)(Adv Healthc Mater. 2016 Jun;5(11):1282-9)。

バイオフィルムは、抗生物質に対するバクテリアの防御装置で、一般の抗生物質は効きません。

つまり、バクテリアが集合体になると抗生物質は意味がなくなるのです。

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