NLB-私たちの細胞が秘めた未知の可能性
⭐️私たちの細胞は、本当の能力を隠している
私たちの体をつくっている細胞は、本当はどこまで“やれる”のでしょうか。
普段は、心臓の細胞は心臓として、肺の細胞は肺として、
とてもきちんと役割分担しながら、
教科書に載っている通りの組織や臓器をつくり上げています。
正常な胚発生では、周りの細胞からの合図を受け取りながら、
「ここは皮膚」「ここは神経」という
決められたゴールへ向かって整然と並び、
私たちがよく知る人体の形を組み立てていきます。
では、もしその細胞たちを、
一度“元のルール”から解き放ったらどうなるでしょうか。
生体内でがんじがらめになっている指示系統から外し、
「好きなように多細胞のからだを組んでみていいよ」と言ったら、
彼らはどんな形をつくり、どんな動きを見せるのでしょうか。
周囲から
「ここにいなさい」「こう振る舞いなさい」と命令されることなく、
自分たちだけの判断で
“多細胞性をもう一度やり直す”チャンスを与えられたとき、
細胞集団がどんなふるまいを選ぶのか――
この問いが、近年のアントロボットやゼノボット研究の核心にあります[1][2]。
檻の中で育った鳥が、
初めて大空に放たれた瞬間を想像してみてください。
最初は戸惑いながらも、やがて翼を大きく広げ、
誰にも教わっていないはずの飛び方を思い出したかのように、
自由な軌道を描き始めます。
同じように、細胞もまた、本来の身体から切り離され、
改めて「好きなように集まり、動いてよい」という条件を与えられたとき、
教科書には載っていない、隠された能力や
“もう一つのからだの作り方”を見せ始めるのかもしれません。
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