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NLB-結合水(bound water)

リンの細胞モデルでもお伝えしたように、

細胞内のタンパク質やDNAといった生体分子の周囲には、

タイトに結合した水が存在しています。

この結合水(bound water)は、いわゆるバルクの水(bulk or free water)と違い、

氷点でも凍ることはありません(unfreezable water)(What is “unfreezable water” how unfreezable is it and how much is there? Cryoletters. 200223:157–166)。

生体分子は、このタイトに結合する水(tightly bound water)がなければ、

何ら作用を及ぼすことができません。

DNAで0.610g/g、コラーゲンタンパク質で

0.465g/gの結合水が存在するとされています(Mrevlishvili GM Privalov PL. The state and role of water in biological objects. Moscow: Nauka 1967. pp. 87–92)。

これらの結合水は、タンパク質やDNAの構造をコントロールしています(Role of water in the formation of macromolecular structures. Eur. Biophys. J. 201746:203–224)。

加齢および慢性病では、

体内の組織が硬くなっていきます(Targeting extracellular matrix stiffness to attenuate disease: From molecular mechanisms to clinical trials. Sci. Transl. Med. 201810:eaao0475)(Out-of-equilibrium dynamics in the cytoskeleton of the living cell. Phys Rev E Stat Nonlin Soft Matter Phys. 2007 Oct76(4 Pt 1):041901)(Age-related vascular stiffening: Causes and consequences. Front. Genet. 20156:112)(The potential of chitosan and its derivatives in prevention and treatment of age-related diseases. Mar. Drugs. 201513:2158–2182)。

たとえば、血管が硬くなると、心臓血管疾患、脳変性疾患、

認知症などのリスクが高まります(Arterial stiffness cognitive impairment and dementia: Confounding factor or real risk? J. Neurochem. 2018144:527–548.)(Arterial stiffness as a cause of cognitive decline and dementia: A systematic review and meta-analysis. Intern. Med. J. 201242:808–815)(Arterial stiffness: Detection and consequences in cognitive impairment and dementia of the elderly. J. Alzheimers Dis. 201232:541–549)。

細胞の間質である細胞外マトリックス(ECM)が硬くなる病態としては、

ガン、糖尿病、心臓血管疾患などが挙げられます(The extracellular matrix at a glance. J. Cell Sci. 2010123:4195–4200)。

 

 

 

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