NLB-なぜアリストテレスは師プラトンに「反対」したのか
プラトンとアリストテレスの系譜の違いは、
人類史を二分する最大の問題です。
この理解なくして、
現在の様々な問題の根本的解決を見出すことはできません。
今回は、人類史を分けたプラトンとアリストテレスの
根本的違いをまとめていきます。
アリストテレスは、
単に「たまたまプラトンと意見が違った」のではなく、
プラトン的な平等主義・創造的理性の伝統を、
階層的・保守的(支配の階層)な世界観の中に折り畳んでいく
カウンター・パラダイムを体系化した存在だった
と見る方が自然になります[1,18,28,29]。
再度、プラトンとアリストテレスの違いをまとめます。
1. 「人間観」の決裂:すべての魂は平等か、最初から不平等か
まず決定的なのは「人間観」の違いです。
プラトンは『メノン』で、教育を受けていない奴隷少年が
ソクラテスの問答だけで幾何学的真理に到達する場面を描き、
そこから「すべての魂は真理を想起する能力を持つ」
と論じます[3]。
『パイドン』や『国家』第10巻でも、
魂は不可視・不死・知性的な独立実体として扱われ、
身体という牢獄からの「解放」が哲学の使命だとされます[2,8]。
ここには「すべての魂は本質的に同じ階層にあり、
真理へのアクセス能力を共有している」という
平等主義的人間観がはっきり見えます。
これに対し、アリストテレスは・・・
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