NLB-重水素水が糖のエネルギー代謝に及ぼす影響
1933年に原子の質量が２の水素の同位体である重水素（deuterium）が発見されました（THE SEPARATION AND PROPERTIES OF THE ISOTOPES OF HYDROGEN. Science. 1933 Dec 22;78(2034):566-71）。
この重水素を含む水を重水素水（HOD , D2O）と呼びます。
自然の水に重水素は、土地の条件によって、0.0079%(79 ppm)~ 0.0195%(195 ppm)、
平均して0.015% (150 ppm)含んでいます（Slight Deuterium Enrichment in Water Acts as an Antioxidant: Is Deuterium a Cell Growth Regulator?Mol Cell Proteomics. 2020 Nov; 19(11): 1790–1804）。
自然の水では1（HOD + D2O）:3,300（H2O）の割合です（Naturally occurring deuterium is essential for the normal growth rate of cells. FEBS Lett. 1993;317:1–4）。
この重水素は、糖のエネルギー代謝をブロックすることが近年明確になっています。
ミトコンドリア（電子伝達系の複合体I,III,IV）での
電子（及微水素）のリレーの際に放散されるエネルギーによって
水素イオンがミトコンドリアのマトリックスからミトコンドリア膜間のスペースに汲み出されます。
この汲み出された水素イオンが最終的にミトコンドリアマトリックス内に
一気に流れ込むエネルギを利用して、ATPが産生されます。
このように電子のリレーと水素のミトコンドリア内外での移動によるATP産生は
カップリング（coupling）しています。
この際に移動する水素が重水素に変換されると、
重水素の移動に時間がかかるためにカップリングができなくなります。
つまり、電子のフローが渋滞して、
プーファの作用と同じく活性酸素種・窒素種の発生源になります。
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