痛みをとる薬がストレスになる?
心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―ヒロです。
妊娠中にお母さんが消炎鎮痛剤を服用すると、生まれてくる赤ちゃんに奇形が生じることは以前から報告されています。また、男の子では性腺機能が低下することも知られています。
成人の男性で消炎鎮痛剤を服用した場合にも同じような性腺機能低下が見られるかを調べた臨床研究が報告されました(Proc Natl Acad Sci U S A. 2018 Jan 23;115(4):E715-E724)。
今回、研究で使用されたのは、「イブプロフェン(Ibuprofen )」という消炎鎮痛剤(非ステロイド系,NSAIDs)です。
日本では商標名ブルフェン,イブの名で病院だけでなく、一般の薬局にも販売されています。
その結果、やはり成人男性でも性腺機能が低下することが分かりました。
具体的にはテストステロンの精巣での合成が抑えられました。
男子の不妊の原因になるということですね。
テストステロンは性機能だけでなく、体をストレスから守る重要な働きをもっています。
一般に性腺機能が落ちるのは、強いストレスが与えられたときです。
たしかに、痛みそのものもストレスとなるので、痛みをとることは精神的ストレス軽減に役立ちます。
しかし、今回の研究から、消炎鎮痛剤(NSAIDs)は痛みをとるかわりに、人体に他のストレスを与えていることが伺えます。
消炎鎮痛剤(NSAIDs)は、胃潰瘍などの副作用を起こすことは知られていますが、それ自体がわたしたちの体にとってストレスになっているということは興味深いですね。
痛みを取る方法は、このような副作用の多い化学合成薬剤でなく、エネルギー(電気)の観点から、副作用のない有効なものがあります(^_-)-☆。今後まとめてお伝えしていきたいと思います(^^♪。