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Dr.HIRO

『食材をプラスチック容器に保存してはいけない〜リアルサイエンスシリーズ』

 

 

 

 

心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。

 

 

みなさんは、ご飯の残りものや食材をプラスチック容器に入れて保存していないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

近年になって、ようやく利便性の高いプラスチック容器やプラスチック製剤の健康被害や環境汚染について認識されるようになっています。

 

 

 

 

 

 

その危険性については、プラスチックで使用される物質のエストロゲン作用や甲状腺障害が報告されてきました。

 

 

 

 

さらにプラスチック容器には、「永遠の環境毒」、つまり環境中で分解されない毒性物質である「フッ素化合物(ピーファス(PFAS))」が使用されています。

 

 

 

 

 

 

過去記事でもお伝えしたように、ピーファスは甲状腺障害を引き起こす物質です。

 

 

 

 

最新の研究で、プラスチック容器に入れた食材にピーファスが流出(滲出)していることが確かめられています(Directly Fluorinated Containers as a Source of Perfluoroalkyl Carboxylic Acids.  Environ. Sci. Technol. Lett. 2023. https://doi.org/10.1021/acs.estlett.3c00083)。

 

 

 

 

 

 

プラスチック容器に入ったオリーブ・オイル、ケチャップやマヨネーズから滲み出るピーファスの量を測定しています。

 

 

 

 

 

1gのプラスチックあたり、2.66 〜7.19 ngのピーファスが検出されました。

 

 

 

 

温度を高めると、ピーファスの滲出が8倍以上に上昇しました。

 

 

 

 

このピーファスで汚染された食品を摂取すると、1週間で体重1kgあたり0.77 〜 2.68 ngのピーファスが体内に蓄積します。

 

 

 

 

 

このピーファスの中でも毒性が強く、甲状腺障害、免疫抑制、前立腺・腎臓・精巣がん、低出生体重児などを引き起こすピーフォア(perfluorooctanoic acid (PFOA):2015年に♨️デュポンが生産中止したことになっている)は、2022年の米国環境保護局(EPA)の基準値以上が検出されています。

 

 

 

 

 

 

ピーファス入りのプラスチックが容器のファストフードやスーパーの惣菜は全滅です。

 

 

 

 

 

洗剤、除草剤、農薬などもピーファスを含むプラスチック容器に入っているため、これらの液体にもピーファスが滲出しています。当然、作物などにもピーファスが移行します。

 

 

 

 

 

 

先日お伝えした洗剤や食品に入っている大量生産クエン酸もそうですが、私たちの便利になった生活環境には、大きな危険が忍び込んでいます。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、私は食材をガラス容器に保存しています。蓋がプラスチックの場合は、それに食材が触れないように工夫しましょう(^_−)−☆。

 

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