『腸を整えれば130歳まで長生きできる？？』
腸内細菌と健康の関係がここ数十年でかなり研究が増えています。
その影響でプレバイオやプロバイオといった腸内細菌をいじる方法が盛んに喧伝されています・・・・・
腸内フローラダイエットなどのダイエット効果も謳われる始末・・・・・・・
さて、腸内細菌をいじることで本当に病気が治癒したり、健康になったりすることがあるのでしょうか？
ミバエを使った実験で腸内細菌と寿命の関係を調べた研究が報告されています（Scientific Reports, 2018; 8 (1)）。
ミバエは寿命が数十日（４０日程度）ですので、寿命の延長効果を調べるにはとても重宝されています。
腸内細菌に影響を与えるために使用されたのは、
アーユルヴェーダのハーブである「トリファラ」。
整腸剤として使用されています。
このハーブとプロバイオ（共生腸内細菌） の組みあわせを摂取すると・・・
寿命が２６日延長したといいます・・・・・
単純計算すると約60％の延長。
これは人間の寿命で計算すると、
８０歳の寿命が１３０歳近くまで延長したことになりますね(^○^)。
しかし、、、、、、、、、、
よ～く論文を読むと、
この研究に資金を出した会社がすでにこの処方の特許を取得しているということが開示されていました。
つまり、これは「利益相反」にあたる訳です（もっと分かり易くいうと「出来レース」ということです(#^.^#)）。
期待していましたが、残念でした。。。((+_+))
というか、私は腸内細菌のバランスは健康の結果であって、原因ではないと考えています。
腸内細菌をプロバイオなどでいじることが本当に可能なのか？
一時的に新しい菌が定着しても、食事や運動などのライフスタイルを変えなければすぐに元に戻るのではないでしょうか？
もちろん整腸剤としてはプロバイオやハーブも一定の効果（短期的）はあると思います(#^.^#)。
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