『オーガニック素材でも「トキシックショック」の危険性』
よく陰謀論で女性を不妊にするために、タンポン素材に危険な化学物質を入れているという話があります。
この真偽は製造者にしか分かりませんが・・・・
プロクタ―&ギャンブル社のポリエステル製のタンポンでショック症状が起こることが1980年代に問題になりました。
これが後にあるバクテリアによって引き起こされることが分かり、「トキシンショック」と呼ばれました。タンポンに増殖した細菌の毒素が体内で全身の炎症を引き起こす病態です。
全身炎症ですから、高熱、皮膚の湿疹、落屑、呼吸困難(粘膜の腫脹)、血圧低下、肝臓・腎臓機能低下などのショックを引き起こします。
その当時はタンポン素材にある種のセルロース(カルボキシメチルセルロース)を使用していたために、バクテリアがそれをエサにして増殖していたことが分かりました。
しかし、タンポン素材をレーヨンやコットン(あるいはその混合素材)に変更してからもトキシンショックが起こることが分かりました。
最新の試験管の研究では、生理用タンポン(素材に関わらず)、生理カップの両方ともにトキシンショックを起こすバクテリア(黄色ブドウ球菌)の増殖、毒素の産生が認められることが報告されました(Applied and environmental microbiology. 2018 Apr 20; pii: AEM.00351-18)。
早速、研究論文の全文を読みましたが、生理カップの方がタンポンよりもバクテリアの増殖、毒素の産生が多かったといいます。
陰謀論を持ち出すまでもなく、異物が体内に長期間ある場合は、必ずそこに感染や炎症が起こります(外科医の常識です)。とくに生理カップはバクテリアの増殖を促すための条件が整っている(酸素が豊富など)と考えられます。
ただし、同じようにバクテリアが増殖して毒素を産生しても、ショック症状が出る人は稀です。これは、バクテリアの増殖が問題なのではなく、私たちの体側の健康状態が問題だからです。
トキシンショックについては、異物をなるべく長時間、体内(膣内)に置いておかないことが最も基本的で大切なことでしょう(#^.^#)。
それよりもレーヨンなどのポリエステルがもたらす電気異常が重要です。
ポリエステルと体表に起こる摩擦によって生じる静電気が体に与える影響はまだ研究が進んでいません(体表の静電気が起こす健康異常は今のところないという結論が今年にも出ていましたが、そうでないという研究結果も出ています)。
タンポンに限らず、日常製品で自分が信頼できないもの(自分がよく理解できないもの)を見直すよい機会になりました!(^^)!。