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Dr.HIRO

『その解熱・鎮痛剤は安全か?〜リアルサイエンスシリーズ』

 

 

 

心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。

 

 

私が研修医になった頃(もう30年前です)から、発熱や疼痛に頻用されていた消炎鎮痛剤ボルタレン(Diclofenac)が徐々に「アセトアミノフェン(カロナール、Acetaminophen)」に置き換えられていきました。

 

 

 

ボルタレンは高率に胃潰瘍などの消化器症状や肝臓・腎臓障害を引き起こすからでした。

 

 

 

 

アセトアミノフェンは、解熱作用はあまりないのにも関わらず、インフルエンザ感染なる病態で高熱が出た場合も、必ず処方されています。

 

 

 

 

 

最近では、アセトアミノフェンはネット上でも「遺伝子ワクチン接種後の発熱に」と喧伝されているのを見て、驚きました。

 

 

 

 

その他、痛み止めとしても他の薬との合剤としても頻用されています。

 

 

 

 

しかし、アセトアミノフェン服用によって激しい偏頭痛、抑うつ症、不安障害などが生じた症例を多く経験しています。

 

 

 

アセトアミノフェンは特に肝臓障害を引き起こすことで、インフルエンザ脳症(アスピリンがスケープゴードになった)と呼ばれた意識障害を引き起こす原因となります(パレオ協会ニュースレター参照)。

 

 

 

近年では、アセトアミノフェンの服用によって、高血圧、心臓血管疾患のリスクが高まることが報告されるようになっています(Acetaminophen, Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drugs, and Hypertension. Hypertension. 2022 Sep;79(9):1922-1926)。この一部の効果をアセトアミノフェンに含まれる塩が原因としていますが、噴飯ものです(^_−)−☆。

 

 

 

 

 

 

最新の疫学的調査でも、このアセトアミノフェン服用と糖尿病(II型)のリスク上昇に相関関係があることが報告されています(Regular use of ibuprofen or paracetamol and incident type 2 diabetes: A prospective cohort study in the UK Biobank. Diabetes Metab. 2022 Sep 16;101388)。

 

 

 

 

一時的な症状軽減のための薬物による対処療法の怖さは、この鎮痛剤の作用からもお分かりになると思います。

 

 

 

 

 

 

したがって、偏頭痛、生理痛、腰痛、関節痛などの疼痛で慢性的にアセトアミノフェンを服用している人は、現在の不調がその薬剤から来ていないかをチェックする必要があります。

 

 

 

 

このように、医師が他の解熱鎮痛剤より安全と考えているアセトアミノフェンは極めて危険な薬剤なのです(^_−)−☆。

 

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