『プールで泳ぐとなぜ調子が悪くなるのか?』
心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。
みなさんは、スイミングクラブやフィットネス・クラブでプールで泳ぐことがあるでしょうか?
私は昔は、まったく今のようなサイエンスの基礎ができていなかったために、何一つ疑問に思って調べることはなかったように思います(自分の興味以外は・・・・(;^_^A)。
20年以上も前になりますが、一時期プールで水泳を定期的に行っていたことがあります。
数年前にもお伝えしたましたが、そのときにいつも長時間遠泳していた男性2人が、当時自分の勤務する病院に入院しているのを発見しました。
主治医に聞くと、お二人ともガンの末期でした・・・・・
そして、最近も若い水泳選手が白血病の診断を受けて話題になりましたね。
実は、競泳の選手ががんになりやすいことは、よく知られています。
今ではこの理由がよく分かります。
なぜなら、プールの水こそ、発がん物質の”スープ”と化しているからです(Int J Hyg Environ Health. 2017 May;220(3):591-603)。
いったい、一見透明に見えるプールには何が含まれているのでしょうか?
まずは、人体から遊離する物質の代表は汗や尿。
アミノ酸、アンモニアなどの生体内物質の他、皮膚や髪の毛などの付着する微生物もプールには豊富に浮遊しています。
近年では化粧品、香水といったパーソナルケア商品もプールに溜まっています。
さらには・・・・・
消炎鎮痛剤、解熱剤、抗うつ剤、降圧剤、抗てんかん薬などの医薬品も尿や汗から、プール中に放出されています。
そして、発がん性の最大の要因となる塩素消毒。
気体、液体、固体のいずれの塩素をプールに入れても、次亜塩素酸(hypochlorous acid(HOCl ))となります。
これにナトリウムが結合した強アルカリが、キッチンハイターの主成分ですよね(^^♪。
これをプール中に入れると水と反応して弱酸の次亜塩素酸(HOCl)になります(Water 2019, 11, 980)。
次亜塩素酸(HOCl)はプールに浮遊する人体から発せられる様々な物質と反応して、トリハロメタン(Trihalomethanes (THMs))、ハロ酢酸(Haloacetics acids (HAAs))、トリハロアセトアルデヒド(trihaloacetaldehydes)などの多種類の発がん物質を作るのです!
これらは飲料水や食品の消毒の過程でも形成される発がん物質で、「消毒副産物( (DBPs) )」と総称されています。
消毒副産物(DBPs)は、皮膚・粘膜、肺(揮発したものを吸い込む)、あるいは飲み込む(誤飲)ことで、私たちの体内に吸収されます(Water Res.2014, 53)。
私の娘も赤ちゃんのときから、スイミングスクールに入れていましたが、見事にアトピーになりました・・・・・(もちろんプーファの摂取が主因ですが・・・・)
本当に「知らない、知ろうとしないこと」は大きな禍根を残すことを実感している今日この頃です(^^♪。
最近、昔の名画『砂の器』(原画)を見て、「生命の本質を知らない、知ろうとしないこと」が人間の”宿命”を作っているのではないかと思うようになりました。
陸地に泳ぐ場所を作るというような不自然なことをやめて、川や海を綺麗にしてそこで泳ぐという基本に立ち戻りたいものです(^_-)-☆。
生命の本質と同じく、フローがないところにいくら人工的な処置を施しても、ますます事態は悪化していくだけなのは、今回のプールの事例を見ても明白ですね(^^♪。