『フェイクミートで健康リスク急増!? ― 代替肉ブームの裏側に迫る』

心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
ここ数年、世界中でベジタリアンやビーガン運動が盛り上がりを見せています。
ベジタリアンやビーガンは、ご存知のとおり、世界保健機構(WHO)や世界経済フォーラム(WEF)が主体となって推進している運動です。
気候変動(昔は「地球温暖化」と言っていた)を止める名目のようです。
環境問題や健康志向の高まりを背景に、スーパーでも「フェイクミート(代替肉)」を見かける機会が増えました。
地球温暖化対策や動物福祉の観点から推奨されるこの新しい食材は、未来の“サステナブルフード”として期待を集めています。
しかし、その裏側にはあまり語られてこなかったリスクも潜んでいます。
超加工食品としてのフェイクミート
ベジタリアンやビーガンが推進するのは、植物性代替肉(Plant-Based Meat Alternatives (PBMA))、いわゆる「フェイクミート(フェイク肉)」です。
植物性の代替肉は、「超(ultra)」がつくほどの加工品です。
フェイクミートの多くは、大豆や小麦などの植物性タンパク質をベースに、さまざまな添加物や加工の工程を経て作られる“超加工食品”です
この「超加工」というキーワードが、実は健康リスクの大きな要因になっています。
最新の研究では、超加工食品の摂取が心血管疾患、糖尿病、肥満、精神疾患、さらには早期死亡リスクまで、32もの健康リスクと関連していることが明らかになっています。
また、2024年の大規模調査では、植物性代替肉の摂取でも心血管疾患のリスクが高まる可能性が指摘されました。
参考文献
・Ultra-processed food exposure and adverse health outcomes: umbrella review of epidemiological meta-analyses. BMJ. 2024 Feb 28:384:e077310.
・Higher Ultra-Processed Food Consumption Is Associated with Increased Risk of Incident Coronary Artery Disease in the Atherosclerosis Risk in Communities Study. J Nutr. 2021 Sep 7;151(12):3746–3754.
・Implications of food ultra-processing on cardiovascular risk considering plant origin foods: an analysis of the UK Biobank cohort. Lancet Reg Health Eur. 2024 Jun 10:43:100948.
うつ病リスクも増加?衝撃の最新研究
さらに注目すべきは、精神面への影響です。2025年発表の研究によると、植物性代替肉を日常的に食べるベジタリアンは、そうでないベジタリアンに比べてうつ病のリスクが42%も高いという結果が出ています。
加えて、体内の炎症マーカー(CRP)も上昇する傾向が見られました。
参考文献
・Plant-Based Meat Alternatives Intake and Its Association With Health Status Among Vegetarians of the UK Biobank Volunteer Population. Food Frontiers, 2025; 6:590–598
フェイクミートを推進する“食の未来”の矛盾
皮肉なことに、こうしたフェイクミートの普及を後押ししているのは、世界の大富豪たちです。
彼らは一方で広大な農地を買い集め、畜産ビジネスを拡大しながら、私たち一般消費者には「植物性や昆虫由来の代替肉」を推奨しています。
SNSでは自らの牧場や高級ステーキを自慢する投稿も目立ちます。
「命をいただく」ことの本質を考える
「動物を殺す」という“感情的な痛み”は誰しも共通するところです。
「動物を殺さない」選択は尊いものですが、植物にも感情や知性があることが科学的にも示されつつあります。
さらには、鉱物や無機物でさえ、何らかの“知性”を持つ可能性があるという研究すら存在します(5月28日(東京)の『共鳴があなたの心身を甦らせる』」講義で詳しくお伝えしたします)。
もし私たち人間が「他の生命をいただいて生きている」存在であるならば、最も大切なのは、その命に感謝し、創造的な人生を生きることではないでしょうか。
自然・宇宙と共鳴する生き方へ
自然と宇宙とつながる“共鳴”は、特別な技術を必要としません。
食事のとき、静かに「いただきます」と感謝する——それだけでも、十分に宇宙と共鳴しているのです。