『現代のマヤズムとは?〜リアルサイエンスシリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
メインストリームの現代医学では、頑なに否定されている代替医療にホメオパシー(homeopathy)があります。
1800年代初頭に活躍したホメオパシーの祖ハーネマン(Hahnemann)の中心的な思想が、「マヤズム(miasm)」と呼ばれる理論です(Hahnemann S. New Delhi: B. Jain Publishers; 2001. The Chronic Diseases.)。
その頃の日本は、鎖国政策をとっていために、執拗にカバールから開国を迫られていた江戸時代でした(中国ではカバールがアヘン戦争を仕掛けた)。
マヤズム(miasm)は、慢性疾患の根本的な原因とされるものです。体内に潜伏して病気を引き起こす持続的な病的状態を指し、外部からの汚染や感染によってもたらされると考えられています。
ハーネマンは、マヤズムは未治療の急性感染(疥癬、淋病、梅毒の三大マヤズム)が体内に残り、慢性的な健康問題を引き起こすと考えました。
このハーネマンの現代でも通用するミアズム理論の優れたところは、
・慢性病の原因(急性症状の抑制による全身への悪影響の慢性化)
・外部からの汚染(出産時や授乳期にも母親から子供へと悪影響が伝播)
・症状の意味(排出症状であり抑制すべきでない)
・遺伝の可能性(現代ではエピジェネティックスと呼ばれている現象)
を200年以上も前に指摘していたことです。
拙著『奇跡のハチミツ自然療法』でもお伝えしましたが、症状は毒物の排出過程によるものであり、決して病態が悪化したサインではありません(ハチミツなどの自然の甘味料を摂取し始めて症状が出始めたのは、それが毒物を排出させてくれているのです😀)。
また、排出症状(皮膚炎、虫歯、関節炎など)をステロイドや流行りの免疫抑制剤で抑え込むと、慢性化して増悪します。
ハーネマンは、慢性病の原因となるものを病原体の感染と見ていましたが、現代では、深刻な環境汚染、プーファ、エストロゲン、農薬の広範な使用、医薬品、合成サプリメント、ワクチン(最近は粉状にして加工食品に添加されている)、電磁波、麻薬、糖質制限や重度の心理的ストレスなどが最大の健康脅威となっています。
そしてこれらの悪影響は子供の世代まで継続されます(過去記事『糖質制限の悪影響は遺伝する』)。このメカニズムは「エピジェネティックス」と呼ばれる分野で証明されています。
ハーネマンの理論に現代医学の最新の研究がようやく追いついてきたのです。
ハーネマンはこれらの慢性病を「レメディ」と呼ばれる毒物を極端に薄めたものを使用して治療を行いました。
実際には、毒物を極端に薄めただけでは効果は出ませんが、その原理の大元は、私たちの体の70%を構成する「水」の重要な特性にあります。
7月の第2回目の「水の講義」では、特に「水の記憶」にフォーカスを当てて、エポックメイキングの歴史的研究から最新のエビデンスまで広くご紹介していきます。
この水の記憶を作るものが、私たちの生命のフローの中心となるものであり、心身の健康を増進させる「百薬の長」であることをお伝えいたします(^_−)−☆。
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