『風邪の効用〜リアルサイエンスシリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
まだ世界中で大衆向けにブースターショットの効果を喧伝しています。
開いた口が塞がりませんが・・・・・
最新の研究で、風邪を引くことで新型コロナウイルスの感染予防になるという内容が発表されています(Cross-reactive memory T cells associate with protection against SARS-CoV-2 infection in COVID-19 contacts. Nat Commun. 2022 Jan 10;13(1):80)。
しかも、風邪を引いた方が、遺伝子ワクチンよりも感染予防効果が持続します。
これは、風邪を引き起こす感冒ウイルス(他のコロナウイルス)によって、誘導されたTリンパ球が、新型コロナウイルスのタンパク質に反応するからといいます。
この風邪によって形成されるTリンパ球が認識する新型コロナウイルスのタンパク質は、スパイクタンパク質ではなく、ウイルスを構成する他のタンパク質(nucleocapsid, membrane, envelope and ORF1 SARS-CoV-2 epitope)です。
何もしゃかりきになってワクチンにスパイクタンパク質を使用しなくても良いということも実証された形になります。
しかも、ワクチンではBリンパ球が産生する寿命がより短い抗体しか誘導されません。
つまり、ほとんど重症化しない新型コロナウイルス感染症なる病態には、遺伝子ワクチンよりも“風邪を引く”ことの方が有効であるということです。
このエビデンスは、2021年のハチミツ療法協会の講義でご紹介した内容と一致します。
その内容とは、ヒトの細胞(気道の粘膜上皮細胞)を用いて、ライノウイルス(鼻風邪ウイルス)と新型コロナウイルスを同時感染させた実験です。
その結果、白血球(食細胞)の活性化によって新型コロナウイルスの感染および増殖が抑えられたというものです(Human rhinovirus infection blocks SARS-CoV-2 replication within the respiratory epithelium:implications for COVID-19 epidemiology. J Infect Dis. 2021 Jul 2;224(1):31-38)。
風邪を引かないに越したことはありませんが、定期的に風邪を引くことでも、十分遺伝子ワクチンよりは、予防効果があることは間違いありません(^_−)−☆。
マスクなど外して大いに風邪を引くべしです。
もちろん、糖のエネルギー代謝が高ければ、風邪さえ引きません(^_−)−☆。