『農作物を守る「水」〜リアルサイエンスシリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
ロケット燃料の主要成分が、特にベビーフード、ファストフード、新鮮な果物や野菜など、私たちが食べる多種多様な食品に含まれていることが、コンシューマーリポート(Consumer Reports)の新しい調査で明らかになりました。
ロケット燃料や花火の製造に使用される化学物質である「過塩素酸塩」は、成人の甲状腺機能低下・糖尿病や胎児や新生児の脳障害などを引き起こします(Does perchlorate in drinking water affect thyroid function in newborns or school-age children? J Occup Environ Med. 2000 Jun;42(6):603-12.)(Interference on Iodine Uptake and Human Thyroid Function by Perchlorate-Contaminated Water and Food. utrients. 2020 Jun 4;12(6):1669. doi: 10.3390/nu12061669.)(Possible Effects of Perchlorate Contamination of Drinking Water on Thyroid Health. J Thyroid Res. 2020 May 13:2020:5208657. doi: 10.1155/2020/5208657. eCollection 2020)。
コンシューマーリポートによると、米国のスーパーマーケットやファストフードのアイテム約200サンプルのうち約67%でこの化学物質が発見されました。
同誌は8月7日の報告書で次のように述べています:
「特定のファストフードや農産物には最も高いレベルの過塩素酸塩が含まれていましたが、懸念されるのは、過塩素酸塩の平均レベルが最も高かったのはベビー食品や子供向け食品のカテゴリーであったことです。私たちがテストしたベビー食品や子供向け食品の中には、過塩素酸塩のレベルが非常に高いものがあり、それらが蓄積されると懸念すべき量に達する可能性があります。」(『Why Rocket Fuel Has Been Contaminating Our Food and Water for Years』Consumer Reports, August 7, 2024)
赤ちゃんや子供用食品での高濃度汚染は、包装容器に過塩素酸塩を含む静電気防止プラスチックの影響によるものと推測されています。
過塩素酸塩は、乾燥食品の食品接触材料にも使用許可されています。
それでは、そのようなプラスチック容器に入っていない新鮮な農産物での過塩素酸塩高濃度汚染は、何が原因なのでしょうか?
それは、過塩素酸塩で汚染された水で灌漑されたときに、農産物が汚染されるのです。
漂白剤を食品加工施設の清掃や飲料水の処理に使用すると、漂白剤が時間経過とともに分解されて、過塩素酸になります。これらも工業・軍事施設廃水同様に土壌・水質汚染の原因となります。
医薬品、サプリメント、加工食品、水道水はすでに高濃度に毒性化学物質で汚染されているため、これらを避ける生活を送っていると心身の健康をキープできたはずです(これらは、皮肉なことに「健康を守る」という名目でプロモーションされている😃)。
しかし、今やいわゆる「新鮮」な野菜、果物、農産物でさえ、このような工業・軍事廃棄物の塩素やフッ素化合物(PFAS)に汚染されている実態が浮かび上がってきます。
水の「質」が今後わたしたちのサバイバルの鍵になってきます。
11月8日(金)東京で、質を変えた水の実際の応用例(農業、畜産)や効果をじっくりお伝えしていきます(^_−)−☆。