『現代の厳しい環境では「女児」が産まれやすい理由〜リアルサイエンスシリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
先日、ウエルネスラジオで「不妊治療の闇と妊活、こどもの疾患について」のテーマでお話した内容について興味深いご感想をいただきましたので、シェアしたいと思います。
(転載開始)
昨日のウェルネスラジオ「不妊治療の闇と妊活、こどもの疾患について3」を聞かせていただきました。
大変勉強になりました。
男女の産み分けに関して母体の状況が悪化すると女児が生まれやすいというお話でしたが、以前私が勤めていた会社でも従業員の中で知られていた都市伝説的な話がありました。
私が勤めていた部署ではポリイミド樹脂製品を製造する部署だったのですが、原料の粉末(小麦粉くらい細かいものから砂糖くらいの大きさまで様々)をプレス機で成型する製造プロセス(薬の成形と同じです)でした。樹脂のグレードによってグラファイトや微量ですがテフロンやグラスファイバーなどが添加されています。
基本的に粉が舞う環境でマスクもしていない労働環境でしたので、私含めて相当な量を吸引していたはずです。そのためかオペレーターの子供たちは特に女性が多く、男女比3:7くらいだったと思います。1名ですが、男児が生まれた方の息子さんはのちに性転換手術を受けたらしいです。
オペレーターは全員男性になります。ベテランの社員からは私が若いので、将来結婚して男の子が欲しければこの会社はやめたほうがいいと冗談混じりで教えてもらったことがありました。
会社からは粉体を吸引してしまっても基本的には無毒であり問題ないとの教育を受けており当時の私も疑うことなく働いておりました。
私が経験した例では母体のことではなく男性側ですが、男女比への影響はあるなと感じました。
会社側がこのことを認知しているかどうかは下っ端の私には分かりませんが、とても闇の深い会社だったと感じています。
(転載終了)
実は、私も研修医時代に部長のドクターから同じことを言われた経験があります。
私が研修医からレジデントの医師の時代では、血管造影検査(放射線が検査中継続的に照射されている)のときに、甲状腺や目をシールドする防御服は装着していませんでした(脳血管疾患の診断のために、血管に造影剤を入れて放射線で可視化する)。
脳外科医は被曝量が多いために、女児しかできないと言われてきました。
その部長もそうでしたが、私も娘だけしか授かりませんでした。
なぜ放射線やエストロゲン(樹脂製品)作用物質の暴露で女児ができやすくなるのでしょうか?
妊娠中の母体にストレスがかかるほど女児が産まれやすくなることが知られています(Does famine influence sex ratio at birth? Evidence from the 1959–1961 Great Leap Forward Famine in China. Proc Biol Sci. 2012 Jul 22; 279(1739): 2883–2890)。
人工授精(受精卵にはストレス)でも、自然妊娠よりも女児が産まれやすくなります(In vitro fertilization gender predilection: more but less. F S Rep. 2021 Jun; 2(2): 144)。
これは、母体にストレスが与えられると、コルチゾールやエストロゲンといったストレスホルモンが高濃度になるからです。
たとえ、男児が生まれたとしても、母胎でエストロゲンが高い状態だったために中性化(女性化)した男性になりやすくなります。
母体だけでなく、男性にストレスが加わった場合も同じ現象が起こります。
これは、3月の「水は脈動する〜健康になる「水」と病気になる「水」」講義でお伝えする内容になりますが、受精のときに精子から卵子へストレスがシグナルとして伝わるからです。
総ポストワクチン時代かつ環境汚染が深刻化しているニュー・ノーマル世界では、出産そのものが激減していますが、生まれたとしても女児がより多くなるでしょう(^_−)−☆。