『日本ななぜ減点主義なのか?〜俯瞰シリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
うまくできて当たり前。
できないとそれで烙印がおされる・・・・・
日本では、このような風潮が太平洋戦争以後に強くなっていると肌で感じています。
これを減点主義と言います。
私が学生時代に受けた共通一次テストと呼ばれるものは、まさにこの典型でした。
何か成功したことを褒めて長所を伸ばす加点主義の正反対です。
この日本に典型的に認められる減点主義の源はどこにあるのでしょうか?
それは、罰を避ける特性に由来しています。
そして、褒賞からは学びません。これは、褒められるような報酬は学習・行動を起こす動機にならないということです。
つまり、不安・恐怖が学習・行動の動機になっているということです。
この減点主義のメカニズムを示唆する最新の興味深い研究が報告されています。(Serotonin modulates asymmetric learning from reward and punishment in healthy human volunteers. Commun Biol 5, 812 (2022))。
セロトニン濃度を高める抗うつ薬(SSRI)を健康人に投与すると、罰からしか学習しない減点主義となったのです。
これは、セロトニン濃度が高まった状態では、ヒト(生命体すべて)は減点主義傾向になるということです。
セロトニンは、新しいものや変化を恐れて、現状維持にすがりつく傾向を加速されるストレスホルモンです。
日本人の年功序列、集団行動や組織のコンプライアンスシステムなどは、そのセロトニン過剰による現状維持(status quo)特性が如実に現れた例です。
「世界の支配者に反抗すれば、痛い目に遭う
長いものに巻かれろ・・・・」
これが現代日本人に染み込んだ行動様式ではないでしょうか。
セロトニンはプーファ過剰だけでなく、各種のストレスによって誘導されます。
私たち日本人は、♨️によって計画された太平洋戦争後は、過剰なストレス社会に置かれて萎縮させられた(独創は許されない)ということが、リアルサイエンスでも明らかになっています(^_−)−☆。