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Dr.HIRO

『“文脈(コンテキスト)’において考えることの大切さ〜俯瞰シリーズ』

 

 

 

 

 

心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。

 

 

これからイスラエルの本格的なパレスチナ地上侵攻が実行されようとしています。

 

 

 

 

 

 

ドイツ、フランスなどの西側諸国では、パレスチナの人々をサポートするデモンストレーションが国家警察によって取り締まられています。

 

 

 

 

すでにドイツのベルリンの高校では、パレスチナを擁護する生徒を先生が殴るという事件が起こっています(『Berlin teacher hits pupil for supporting fellow student holding Palestinian flag』 World Socialist Web Site, 13 October 2023)。

 

 

インターネット空間では、アンチイスラエルの内容を投稿するネット記事は、今後検閲に引っ掛かります(『Europe, Get Off Our Speech Lawn』Racket News,  2023/10/13)

 

 

 

 

日本のメディアも同じようにイスラエル擁護一色に染まっています。

 

 

 

 

さて、ユダヤ人の中には、イスラエルの存在そのものを批判している正統派もいますが、多くの海外のユダヤ人の反応は、残念ながらエモマにトラップされて一方的にパレスチナを批判する感情的なものです。

 

 

 

 

ハマスとパレスチナの人々は無関係にも関わらず。

 

 

 

それよりも私が気になるのは、現代人は、「文脈の中で物事を考える」努力をしない人が増えていることです。

 

 

 

「文脈(context)」とは、文章の流れの中にある意味内容のつながりぐあいのことを意味します。

 

 

 

文と文の論理的関係、語と語の意味的関連の中にあることを意味します。文章の筋道、文の脈絡、コンテクストとも言います。

 

 

 

 

これは、現代のネット時代には非常に危険な事態を生みます。

 

 

 

 

「文脈」において言葉を理解できない人は、ある“単語”だけを文脈から分離して理解します。

 

 

 

 

例えば、私がよく受ける批判の一つに「糖尿病は砂糖で治す」という本の題名があります。

 

 

 

 

糖尿病は、プーファやエストロゲンによって起こる病態の一つで、血糖値が高くなります。

 

 

 

血糖値とは、血液の中のブドウ糖の濃度です。

 

 

血糖値は、砂糖(ブドウ糖+果糖)の濃度ではありません。

 

 

砂糖は、果糖を含むために、血糖値を低下させる効果があります。

 

 

 

したがって、糖尿病という病態には、果糖など糖の細胞内利用を促す物質が、プーファの害悪(ブドウ糖を細胞内に入るのをブロックする)を軽減する根本的な治療薬となります。

 

 

 

ただし、これにはプーファを徹底的にフリーにしていくという「前提」が必要になります。

 

 

 

 

これが、私が「糖尿病は砂糖で治す」という言葉が使用される「文脈」です。

 

 

 

ところが、この文脈なしに、「糖尿病は砂糖で治す」という言葉だけを取り出す人にとっては、「糖尿病に砂糖を与えるなんて、なんて非常識なことを医師ともあろうものが言うのか。」と強い嫌悪感や焦燥感のようなエモーショナルな反応だけが引き起こされます。

 

 

 

 

プーファを長期間かけてフリーにしていくという「前提」なしには、糖尿病の病態に砂糖を与えても、その成分の果糖が十分にプーファの害悪を相殺できないために、血糖値があがるからです。

 

 

 

「糖尿病は砂糖で治す」という言葉は、文脈を理解しようとしない人たちにとっては格好の批判対象になります。

 

 

 

 

 

「文脈」は、好奇心をもって、オープンマインドで自然の現象やその本質を理解しようとした人に、自然と豊かに身がつきます。

 

 

 

 

音楽や芸術は、創作した人物やそれが創られた時代背景・歴史などの文脈があってはじめて理解できる良い例です。

 

 

 

 

 

 

ところが、近視眼的かつオープンマイドではない人にとって、「文脈」は存在せず、「単語」だけが意味のあるものになってしまうのです。

 

 

 

 

 

♨️邪悪な権力者および彼が所有するメディアは、文脈の中での一部の言葉を意図的に取り上げて印象操作することを常套手段としています。

 

 

 

 

 

 

今回のイスラエルの偽旗作戦の前の4月5日、エルサレムにあるイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」へ、イスラエルの警察が侵入し、催涙弾やゴム弾を使用して350人以上が拘束されたことはほとんど報道されていません(『Israeli forces attack Palestinians in Al-Aqsa for second time』Al Jazeera, 6 Apr 2023)。

 

 

 

パレスチナ人最大の聖地、アル・アスク・モスクへの礼拝の妨害が常態化しています。丸腰のパレスチナ人をモスクから排除するために、イスラエル治安部隊が催涙ガスを噴射し、閃光弾を投げ、人を警棒で殴打するといった仕打ちが公然と行われているのです。

 

 

 

 

 

今回の問題も1948年のイスラエル建国からパレスチナ人の迫害の歴史の「文脈」で俯瞰しなければ本質を見誤ります(本当は、人間の歴史全体という文脈を見る必要がある)。

 

 

 

 

パレスチナ人は、イスラエルが建国された1948年5月14日以降、このパレスチナ人の虐殺と土地の収奪(天井の高いガザという監獄に収容)、そしてパレスチナの歴史の抹殺を記憶に刻むため、この日を「ナクバ」(大厄災)と呼んできたのです。

 

 

 

 

ガザという監獄に押し込められたパレスチナ人は、1日たりとも安全な日常が保証されない中、なんとかその日を生き延びているのが現状です(水、食糧、電気などすべてイスラエルが管理している)。

 

 

 

 

そして世界最強のイスラエルの軍隊と諜報機関。

 

 

 

 

 

今回も、ハマスによって首を切られた赤ちゃんがセンセーショナルに報道されましたが(これも偽旗であったことが暴露されている)、歴史の文脈の中でとりあげないと、メディア(=権力者)の誘導に流されるだけです(『Unverified reports of ‘40 babies beheaded’ in Israel-Hamas war inflame social media』NBC News, Oct. 13, 2023)(『‘BUSTED’: Israel’s CNN-touted claims Hamas ‘beheaded babies’ proven false』Pakistan Today, October 13, 2023)。

 

 

 

 

すべての言葉や文章は、その「文脈」の中で捉える必要があるのです。

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