『抗うつ薬は、アルツハイマー病を引き起こす〜リアルサイエンスシリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
現代では子供のときからキャンディーのようにして与えられる薬に、抗うつ薬(SSRI)があります。
抑うつ症状だけでなく、不安症状などでも気軽に処方されています。
この抗うつ薬は、セロトニンというストレス物質を増やすことを主眼に置いています。
セロトニンが強いストレス物質であることは、セロトニンがコルチゾール(HPA系の刺激)やエストロゲンを誘導することからも明白です。
したがって、製薬会社が推奨するように抗うつ薬を服用するほど、ストレスが過剰になるのは当然の理です。
最新の研究で、セロトニンの増加によって脳が萎縮(いしゅく、脳細胞が死滅する)し、抑うつ症状になることが示されました(Poorer aging trajectories are associated with elevated serotonin synthesis capacity. Mol Psychiatry (2023))。
私も主治医として、認知症と診断された方を担当することが多かったですが、記憶力・思考能力の低下だけでなく、抑うつ症状が大半の方に認められました。
このような認知症に伴う抑うつ症状も脳内のセロトニンが上昇しているからです。
この研究では、加齢とともにセロトニン合成の上昇が認められることが示されています。
もちろん、病院という閉鎖的かつ危険な場所(コスト削減の対象となっている病院食はプーファまみれ)に長く滞在していることも抑うつの原因となっていたでしょう。
若いときから、抗うつ薬を服用していると、若年性の認知症と抑うつ症になるということを示唆する研究です。
過去記事でお伝えした睡眠薬同様、抗うつ薬もみなさんをゾンビにする物質なのです(^_−)−☆。