『心臓のアルツハイマー病!』
心臓の病気といえば心筋梗塞や狭心症のイメージがありますね。
これは心臓を養う血管が詰まったことによる問題です。
しかし、これは心臓の病気のほんの一部です。
それでは大多数の心臓が陥る病態とは何でしょうか?
不整脈・・・・・
ではありません。
それは、「心不全」(しんふぜん)です。
心臓のポンプ作用そのものが弱ってしまう病態です。
そうすると、全身に血が通わなくなる&全身に血液が停滞します。
全身を循環する”血液のフローに滞り”ができるということです。
さて、今回はさらに心不全の新しい原因が発見されたという報告がありましたのでご紹介いたします(Circulation Research, 2018; CIRCRESAHA.117.312082)。
それは何とアルツハイマー型認知症、パーキンソン病、糖尿病などと同じくアミロイド様の以上タンパク質が心筋細胞に蓄積することが原因であることが分かりました。
心不全の状態では健康な人より2倍も異常タンパク質が蓄積していたようです。
心臓のポンプ作用は心臓の筋肉細胞(心筋細胞)の働きによります。
異常タンパク質が心筋細胞に蓄積することでダメージをうけてポンプ作用が弱くなるということですね。
そしてこのことが心不全の結果ではなく、原因であると推測されるのは、以下の事実からです。
緑茶成分(カテキン)は、アルツハイマー型認知症および心臓血管疾患の両方に効果があります。
その作用は、異常タンパク質(アミロイド)を分解することです。
異常タンパク質が正常組織に集積することで、慢性炎症を引き起こすので、緑茶成分が異常タンパク質がたまる病態で効果があるということですね。
心不全もアルツハイマー病、糖尿病も同じ病態です(^_-)-☆
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心不全が「心臓のアルツハイマー病」というのは的を得た表現といえるでしょう。
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