『使ってはいけない添加物:pH調整剤〜リアルサイエンスシリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
コンビニやスーパーのパン、おにぎち、冷凍食品、弁当、サンドウィッチやジャムなどの成分表をよく見てみましょう。
これらには大量の「pH調整剤」なる添加物が使用されています。
pH調整剤の添加については、製造加工条件の改善、食品の色調安定、変色防止、保存料や酸化防止剤などの作用が期待されています。
そのpH調整剤として用いられるE番号E381の食品添加物に、「クエン酸鉄アンモニウム(Ammonium ferric citrate)」があります。
このクエン酸鉄アンモニウムは、細胞内で炎症およびプーファの脂質過酸化反応(植物油脂や魚油の酸化)を引き起こす反応しやすい鉄の供給源となり、糖のエネルギーをブロックする(ミトコンドリア)ことが分かっています(Activation of the NLRP3 inflammasome by cellular labile iron. Exp Hematol. 2016 Feb;44(2):116-24)。
このpH調整剤投与後に、鉄のキレート剤を入れると、炎症が治ります。
最新の研究においても、自己免疫疾患や炎症性腸炎などの炎症性疾患の治療に鉄のキレート剤の効果が報告されています(Emerging Roles of the Iron Chelators in Inflammation. Int J Mol Sci. 2022 Jul; 23(14): 7977)。
貧血の本当の原因も調べずに、血液検査だけで鉄のサプリや鉄剤を投与することはもっての他ですが、加工食品に含まれる鉄含有のpH調整剤にも留意する必要があります(^_−)−☆。