『ペットボトルの水について〜リアルサイエンスシリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
私たちが、サバイバルする上で、最も重要な資源は何でしょうか?
私たちが食べ物としている植物や動物も依存しています。
それは「水」です。
戦争、食糧危機を含む大規模な人災に備える世界中のプレッパーたちが、真っ先に確保するのが「水」です。
しかし、「水」はどの水も同じではありません。
健康や寿命を促進する「水」もあれば、飲むことによって病気になる「水」もあります。
いわゆるペットボトルに入っている水について調べた最新の研究が報告されています(Rapid single-particle chemical imaging of nanoplastics by SRS microscopy. Proceedings of the National Academy of Sciences, 2024; 121 (3))。
過去記事でも、ペットボトルには無数のナノ(10−9メートル)あるいはマイクロレベル(10−6メートル)のプラスチックの破片が含まれていることをお伝えしてきました。
今回の研究では、従来よりも精巧度の高いレーザーを使用した顕微鏡走査を使用して、ペットボトル内の水を調べました。
その結果、1リットルの水に11万〜37万個のプラスチックの破片が検出されました。
そのうち90%はナノサイズのプラスチック破片でした。
このラスチック破片数は、従来の報告の10~100倍の数にのぼります。
ペットボトルなどプラボトルは、摩擦や太陽光への暴露で、プラスチック破片が水中に著しく増加します。
ペットボトルのプラスチックは、「フタレート(polyethylene terephthalate)」と呼ばれるエストロゲン作用物質です。
このフタレートよりも、水をボトリングする際に使用したプラスチックフィルターの破片(ポリアミド(ナイロンの一種)、塩化ポリビニルなど)が大量に見つかったようです。
これらの破片も強いエストロゲン作用を持ちます。
そのナノザイズのプラスチック破片は、小腸や肺から容易に侵入して、血液に入ることができます。
血液に入ったナノプラスチック粒子は、今度は脳、心臓そして胎盤に侵入していきます。
健康を取り戻したいとご相談を受けるケースでは、必ずプーファとエストロゲンをフリーにして頂くことをお伝えしています。
エストロゲンの摂取源については、大豆、アルコールや煙などに留意する人はいます。
しかし、毎日飲料する水にも、ペットボトルから大量のエストロゲンが摂取されていることに意外と気づいていません。
サバイバルはもちろんのこと、健康のことを考えると、「水」の質が最重要になってきます。
3月の「水」の講座では、私たち生命体の健康を左右する「水」の質について、たっぷりとお話しいたします(^_−)−☆。
2024年3月3日 大阪