『“プレバイオ”とリウマチ〜リアルサイエンスシリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
“腸内細菌を増やす”目的の物質をプレバイオ(prebiotic)と呼んでいます。
私たちの小腸で分解・消化が困難な物質で、腸内微生物のエサとなります。
オリゴ糖や過去記事でお伝えしたイヌリンなどの難消化性食物繊維が、プレバイオの代表です。
さて、拙著『慢性病は現代食から』に腸内細菌と関節リウマチの関係を研究したエビデンスをご紹介しました。
最新の研究でも、ある腸内細菌が関節リウマチのリスクの高い場合(現代人に認められる慢性免疫抑制状態)に、発症を促すことが証明されました(Clonal IgA and IgG autoantibodies from individuals at risk for rheumatoid arthritis identify an arthritogenic strain of Subdoligranulum. Science Translational Medicine, 2022; 14 (668))。
この関節リウマチを引き起こす腸内細菌は、プレバイオの投与によって4倍も増加することが分かっています(From correlation to causality: the case of Subdoligranulum. Gut Microbes. 2020 Nov 9;12(1):1-13)。
現代人は、オメガ3、鉄や遺伝子ワクチンによってさらに免疫抑制状態が進行しています。
この状態で、腸内細菌を増加させるプレバイオを摂取すると関節リウマチのような自己免疫疾患(慢性炎症疾患)を発症することになるのです。
すでに免疫力の低下している私たちは、決して腸内細菌をこれ以上過剰増殖させてはなりません。
「腸内細菌神話」もフェイクサイエンスなのです(^_−)−☆。