『ハチミツや黒糖の多機能な作用』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
精製された白砂糖では、ビタミン、ミネラルや微量元素といった糖のエネルギー代謝で必須の栄養素が欠けています。
したがって、白砂糖を摂取する場合は、これらの栄養素を他の食品から補わなければいけないことを繰り返しお伝えしてきました。
さらに白砂糖では、漂白や他の化学物質のコンタミがあります。
しかし、それでも白砂糖だけの摂取で3年間も生きながらえた症例があったことには、私も驚きました(拙著『ハチミツ自然治療の最前線』参照)。
ハチミツ、黒砂糖、サトウキビ(甘蔗)は、精製された砂糖よりも抗菌作用や抗ガン作用も含めて優れた健康効果があります(Phenolic Profile of Cane Sugar Derivatives Exhibiting Antioxidant and Antibacterial Properties. Sugar Tech 22, 798–811 (2020))。
その中でも注目されているのが、「アピゲニン(apigenin)」などのポリフェノールに属する物質です。
ハチミツの主作用は、ポリフェノール、フェノール酸によるものではなく、グルコース+フルクトースによるものです。
したがって、現代のサイエンスのように、ハチミツや黒砂糖の健康効果をポリフェノールなどの微量物質に還元するのは間違いです。
ただし、ハチミツや黒砂糖の様々な健康効果(万能効果といっても良いでしょう)は、フェノールやポリフェノールの作用も相乗効果をもたらします。
このことについて、まだ前著の『自然治癒はハチミツから』および『ハチミツ自然治療の最前線』では言及していませんでしたので、明日4月15日(土)品川で『ハチミツの多機能効果』(2023年ハチミツ療法協会総会)でお伝えいたします。
最新のハチミツに関する研究および基礎的かつ必須のリアルサイエンスもご紹介いたしますので、楽しみにして頂ければと思います(^_−)−☆。