『スパイクタンパク質の産生はいつまで続く?:リアルサイエンスシリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
遺伝子ワクチン接種した人はいつまで体内で強力な毒性物質であるスパイクタンパク質を産生し続けるのでしょうか?
遺伝子ワクチン接種後に4週間以上に渡って、ロングコビット様(post-acute sequelae of COVID-19 (PASC)like)の症状がある人の血液を調べた研究が報告されています(SARS-CoV-2 S1 Protein Persistence in SARS-CoV-2 Negative Post-Vaccination Individuals with Long COVID/ PASC-Like Symptoms. DOI: https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-1844677/v1)。
今回のロングコビット様症状とは、遺伝子ワクチン接種後に疲労、末梢神経障害(痛み、痺れ、筋力低下など)、思考・判断能力低下(brain fog, 頭にもやがかかった状態)、頭痛などが4週間以上続く状態です。
その結果、遺伝子ワクチン接種後1~8ヶ月(平均3ヶ月)経過後も、血液中の食細胞(白血球の単球)にスパイクタンパク質が認められました。
これは、拙著や過去記事でもお伝えした様に、最低でも接種後14日〜4ヶ月後までスパイクタンパク質およびそれに対する抗体を含むエクソソームが血液中に放出されているエビデンスに一致します(Cutting Edge: Circulating Exosomes with COVID Spike Protein Are Induced by BNT162b2 (Pfizer-BioNTech) Vaccination prior to Development of Antibodies: A Novel Mechanism for Immune Activation by mRNA Vaccines. J Immunol. 2021 Nov 15;207(10):2405-2410)。
つまり、遺伝子ワクチン接種からのシェディング(毒物の排出)は、ワクチン接種後の数ヶ月継続しているということです。
さらに、この研究の血液検査では、脳卒中や心筋梗塞につながる血栓傾向、動脈硬化につながる因子(CCR5)や炎症反応(IL-6)が継続して認められています。
つまり、遺伝子ワクチン接種後に数週間にわたって調子が悪い人は、血管がつまりやすい状態にあることが分かります。
さらに、この研究で興味深い点は、食細胞中(CD16+単球)のスパイクタンパク質(S1領域)に突然変異が認められたという結果です。
遺伝子ワクチンを注射すると、体内でスパイクタンパク質が産生されますが、そのスパイクタンパク質は、体内で変異型に変わっているということです。
これが、デルタやオミクロンなどと呼ばれる様々な変異型が出現する原因です(もちろんラボで人工的に作成した変異型もある)。
遺伝子ワクチン接種後にスパイクタンパク質が体内で産生されることで、様々な不調が出ますし、血栓傾向が続きます。
さらに、そのスパイクタンパク質が周囲にシェディングされることで、未接種者まで被害を受けることになります。
ただし、未接種者は体内でスパイクタンパク質が産生されている訳ではないので、数週間〜数ヶ月で炎症症状は改善していきます。
何の変哲もない研究に見えますが、このような地味が研究結果を繋ぎ合わせると、生命現象の理解に近づくことができます(^_−)−☆。