『オメガ3ダイエットに挑戦〜オメガ3神話をやめると病は治る』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
オメガ3の害悪については、メインストリームの医学では放射線、エストロゲン、セロトニンさらには現代の遺伝子ワクチンと同じく真実は抑圧されて医学雑誌に掲載されることはありません。
そのような中でも1900年代には、一部の本当のエビデンスが医学雑誌に記載されていました。
ある研究者が100日間オメガ3ダイエットである「エスキモーダイエット(Eskimo diet)」に挑戦した結果を1986年に論文報告しています(History of EFA and their postanoids: Some personal reminiscences . Prog. Lipid Res. Vol. 25, pp. 667-672, 1986)。
鯨の肉(筋肉)とイワシの油を主食として100日後の結果はどうだったのでしょうか?
ビタミンEの摂取もむなしく、血液中のオメガ3(EPA,DHA)の過酸化脂質MDAは、正常値の50倍に跳ね上がり、尿中のMDAも20倍近い値になりました。
MDAは催奇形性物質です(Effect of Tocopheryl Acetate on Maternal Cigarette Smoke Exposed Swiss Albino Mice Inbred Fetus. J Clin Diagn Res. 2016 Oct;10(10):AC01-AC05)(Effects of cigarette smoking on lipid peroxidation. J Basic Clin Physiol Pharmacol. 2002;13(1):69-72)。
精子や卵子に入ると、受精卵が成長して胎児となっても様々な奇形が出現するのです。
さて、このエスキモーダイエットを行った研究者は、子供をもうけることに躊躇したでしょうか?
なんと、MDAの上昇とともに、精子数がゼロになったことで、その心配すらできない状態になったのです。
精子がゼロということは、テストステロンという保護ホルモンの産生が止まったことを意味します。
エスキモーは米国人よりも長生きであり、基礎代謝(糖のエネルギー代謝の指標)も欧米人の標準より10~20%以上高いことが知られていました(Basal metabolic rate of inuit. Am J Hum Biol. 1995;7(6):723-729)(Basal metabolic rate in the Yakut (Sakha) of Siberia. Am J Hum Biol. Mar-Apr 2005;17(2):155-72)。
エスキモーダイエットでは、EPA,DHA(およびその過酸化脂質)で糖のエネルギー代謝が低下するはずです。
なぜエスキモーたちは、基礎代謝が低下しないのでしょうか?
その鍵は、本物のエスキモーたちは、欧米人が「エスキモーダイエット」と定義しているものとは違う内容の食事を摂取しているからです。
魚は頭から全て食べています。
脳は、とくに甲状腺ホルモン、プロゲステロン、コレステロールや脂溶性ビタミン(A,D,E,K)が豊富です。
これらの糖のエネルギー代謝を高める物質は、オメガ3の害悪を相殺する作用を持っています。
昔の日本人は魚を頭から丸ごと食べていました(もちろん陸上動物も筋肉成分以外にも頭からすべて食べていた。)。
これが現代の刺身や切り身の魚しか食べていない私たちとの違いです。
現在では、この魚全体が海に大量に廃棄されている放射性物質、マイクロ・ナノプラスチック、重金属などによる汚染が深刻ですから、たとえ全体であっても推奨はしていませんが、魚全体を食べていた昔の日本人の方が魚食によるオメガ3による害悪が少なかったということです。
ましてや化学的に抽出された魚のオイル(毒性物質が濃縮)だけを摂取するという異常さから目を覆い隠さずに俯瞰してみましょう。