『なぜ「塩」が悪玉化されているのか?〜リアルサイエンスシリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
世界の181カ国において、塩の摂取量と寿命あるいはあらゆる病気による死亡率を調査した大規模は観察研究が2021年に報告されています(Sodium intake, life expectancy, and all-cause mortality. Eur Heart J. 2021 Jun 1; 42(21): 2103–2112)。
この研究で判明したことは、 塩の摂取量が多いほど寿命が延び、あらゆる慢性病による死亡率が低下したという相関関係です。
現代医学の呪文である「塩悪玉説」に対して、正反対の結果が出たことになります。
塩分摂取量が1日10–12.5 gが寿命延長効果のピークとなっています。
生誕時から、還暦の60歳を超えてもこの寿命延長との相関関係が認めれた結果が出ています。
なぜ塩の摂取量の増加が健康を増進するのでしょうか?
塩分の摂取量が低下すると、ストレスホルモンやストレス物質が体内で放出されます。
アドレナリン、アルドステロンといったストレスホルモンおだけでなく、中性脂肪やコレステロール値も高くなってきます(Effects of low sodium diet versus high sodium diet on blood pressure, renin, aldosterone, catecholamines, cholesterol, and triglyceride. Cochrane Database Syst Rev 2020;12:CD004022)。
このストレス状態が継続すると、慢性病だけでなく、脳卒中や心筋梗塞などの急性の血管障害のリスクも高まります。
それにも関わらず現代医学が執拗に提示する一部の観察研究介入試験では、塩の摂取量と高血圧の相関関係を指摘しています。
なぜ、この相反する結果が出ているのでしょうか?
現代医学の「塩」というのは、加工食品に添加されている塩(ナトリウム)のことであって、私たちが調理や食材に使用する塩(さまざまなミネラルを含有)のことではありません。
塩の摂取量の増加というのは、実際はプーファなどの毒性のある添加物まみれの加工食品の増加とイコールになっているのです(Effects of added salt reduction on central and peripheral blood pressure. Arq Bras Cardiol. 2020;114(3):554–61)。
したがって、現代医学が塩の摂取量増加と高血圧、心臓血管疾患のリスク増加との相関関係というのは、見かけの関係であって、真の因果関係ではありません。
真の因果関係は、プーファリッチの加工食品の摂取と心臓血管疾患のリスク上昇の相関関係にあるのです(プーファなどの毒物摂取がダイレクトに心臓血管疾患のリスクを上昇させる)。
分かりやすく言い換えると、プーファが健康に悪影響を与えている真犯人ですが、プーファと一緒に添加されている塩がスケープゴートとされているのです。
塩は“冤罪“ということになります。
これで現代医学の呪文である「塩悪玉説」の謎が解けましたね(^_−)−☆。