1. HOME
  2. ブログ
  3. 『「免疫」というネーミング(オメガ3と免疫:その2)〜オメガ3神話をやめると病は治る』

Blog

ブログ

Dr.HIRO

『「免疫」というネーミング(オメガ3と免疫:その2)〜オメガ3神話をやめると病は治る』

 

心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。

 

 

 

オメガ3の免疫抑制作用、つまり免疫という働きを止めてしまって、毒性物質を排出できなくする悪影響は計り知れません。

 

 

 

本来は、「免疫」という言葉自体が専門家を含めた一般の人を惑わす“ネーミング”にすぎません。

 

 

私たち生命体は、外界から栄養分を吸収して代謝産物を排泄します。

 

 

 

この基本的な営みは、多細胞生物の私たちだけでなく、単細胞生物でもまったく同じです。

 

 

 

環境汚染が進行している現代社会では、この栄養分の吸収の際に不可避に毒性物質も吸収してしまいます。

 

 

 

私たちの置き換えると、複数の毒性物質添加された現代の加工食品、医薬品、サプリメントを摂取することで、不可避に毒性物質が蓄積していきます。

 

 

 

 

この毒性物質を取り込んで排出する役割が白血球という単細胞です。

 

 

 

まさに単細胞の栄養を吸収して排出する機能そのものです。

 

 

 

これを単細胞の「食作用(phagocytosis、ファゴサイトーシス)」といいます。

 

 

 

私たちの体内では、白血球という単細胞が「食作用(phagocytosis)」を行なって、毒物の排出の働きを担っています。

 

 

 

この白血球の毒物排泄の営みを「形態形成維持(morphostasis、モーフォステイシス)」と呼んだのが、1908年に食作用の研究でノーベル賞を受賞したメチニコフ (Ilya Ilyich Mechnikov)です。

 

 

 

形態形成維持システムとは、私たち生命体の根幹をなす機能です。

 

 

 

生命場がつつがなく回るために、生命場を撹乱する毒性物質に目を光らせて、それを前もって処理するのです。

 

 

 

その形態形成維持システムの中心が、白血球の食作用です。

 

 

 

 

この基本的な生命体の形態形成維持システムの一部を切り取って、後に製薬会社の特許のために「免疫」とリネーミングしたのが現代医学の迷路となっている「免疫学(immunology)」なる偽学問です。

 

 

 

この特許の医薬品のために、形態形成維持という基本的な生命現象を「抗体」などという枝葉末節の免疫学に貶めたのは、奇しくもメチニコフと同時にノーベル賞を受賞したエールリッヒ(パウル・エールリヒ(Paul Ehrlich))でした。

 

 

 

 

 

エールリッヒは、梅毒治療で猛毒のヒ素を原材料とした特許薬を開発し、後年に深刻な薬害を引き起こすことになります。

 

 

 

したがって、「免疫(immune)」という意味不明のネーミングを辞めて、本来の「形態形成維持」という生命現象を体現した言葉に戻すべきです。

 

 

 

 

さて、オメガ3とこの生命の中心システムである形態形成維持はどう関係しているのでしょうか?

 

 

 

実はオメガ3は、生命の根幹である形態形成維持の中心となる白血球の食作用をシャットダウンするのです(Narrative Review of n-3 Polyunsaturated Fatty Acid Supplementation upon Immune Functions, Resolution Molecules and Lipid Peroxidation. Nutrients. 2021 Feb; 13(2): 662)(The effect of highly purified eicosapentaenoic and docosahexaenoic acids on monocyte phagocytosis in man. Lipids. 1997 Sep;32(9):935-42)(Effects of oils rich in eicosapentaenoic and docosahexaenoic acids on immune cell composition and function in healthy humans. Am J Clin Nutr. 2004 Apr;79(4):674-81)(Effect of short-term enteral feeding with eicosapentaenoic and gamma-linolenic acids on alveolar macrophage eicosanoid synthesis and bactericidal function in rats. Crit Care Med. 1999 Sep;27(9):1908-15)( Depression of humoral responses and phagocytic functions in vivo and in vitro by fish oil and eicosapentanoic acid. Clin Immunol Immunopathol. 1989 Aug;52(2):257-70)。

 

 

 

 

したがって、オメガ3摂取によって白血球の従属変数であるリンパ球の機能も落ちます(Immunosuppressive effects of fish oil in normal human volunteers: correlation with the in vitro effects of eicosapentanoic acid on human lymphocytes. Clin Immunol Immunopathol. 1991 Nov;61(2 Pt 1):161-76)。

 

 

 

 

このオメガ3の食作用廃絶作用(これを「免疫抑制」と呼んでいる)によって、排出すべき毒物が体内に蓄積していくのです。

 

 

 

これを「抗炎症作用」と呼んでいるのですから、始末に負えません。

この基本的なエビデンスに対抗して、すぐにそれを打ち消す研究内容がすぐに医学雑誌に埋め尽くされますが(フィッシュオイル産業、製薬会社およびモンサントなどの多国籍企業のバックアップ)、その根本的な矛盾を今後解説していきましょう。

関連記事