『黒糖はガンのスーパーフード:リアルサイエンスシリーズ』
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
イギリスのチャールズ国王が「前立腺がん」と診断されたことが公表されています。
ガンは老化の一つとされてきましたが、近年は、ガンの若年化が深刻になっています(Increasing Cancer in Adolescents and Young Adults: Cancer Types and Causation Implications. J Adolesc Young Adult Oncol. 2023 Jun;12(3):285-296)。
そのガンに対して、黒糖がスーパーフードの可能性があることを示唆する日本の研究が報告されています(Association between brown sugar intake and decreased risk of cancer in the Amami islands region, Japan. Asia Pac J Clin Nutr. 2023 Dec;32(4):426-433)。
奄美大島の35-69歳の5千人を対象とした調査です。
私も同じですが、奄美の人たちも、料理だけでなく、ちょっと疲れたときに黒糖を食べています。
奄美の調査の結果、黒糖の摂取量が増えるほど、胃がん、乳がんを含むあらゆる部位でのガンの発生率の低下と関連していました。
喫煙していない、あるいは喫煙をやめた人においては、黒糖の摂取量は肺がんの発生率の低下とも関連していました。
黒糖の主成分も砂糖(sucrose、ブドウ糖+果糖)です。
砂糖がガンを増やすのであれば、黒糖の摂取量が増えれば、ガンの発生率の上昇と関連があるはずです(実際には、砂糖がガンや糖尿病のリスクを高めるという確固たるエビデンスはない(Is sugar consumption detrimental to health? A review of the evidence 1995-2006. Crit Rev Food Sci Nutr. 2010 Jan;50(1):1-19))。
しかし、エビデンスはその逆を示しています。
古(いにしえ)の時代から、私たちを含めた動物が“自然の甘み”を求めてきたのは、それが「自然の理」に叶っているからです(^_−)−☆。