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Dr.HIRO

『“オーガニック”ものも安心できない理由〜俯瞰シリーズ』

 

 

 

心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。

 

 

 

今年の米国の環境ワーキンググループ(The Environmental Working Group (EWG))による野菜・果物のダーティー12選(農薬汚染12選)が3月に発表されています(EWG’S 2023 DIRTY DOZEN™ LIST)。

 

 

 

農薬汚染が高いものから、

・イチゴ

・ホウレンソウ

・ケール、コラードの若葉、カラシナ

・桃

・梨

・ネクタリン

・リンゴ

・ブドウ

・ピーマン、唐辛子

・サクランボ

・ブルーベリー

・サヤマメ

 

 

 

 

こういった現実を知ると、どうしてもオーガニックに目が向きます。

 

 

 

ところが、そのオーガニックにも大きな落とし穴が・・・・

 

 

 

 

 

それは、ビルゲイツが資金を出して成立した「Apeel」という会社が、オーガニックの野菜や果物を日もちさせるために開発したコーティング材です(https://refed.org/case_studies/apeel-sciences–bill-and-melinda-gates-foundation-research-grant/)。

 

 

 

 

これは、昔から野菜や果物の表面をコーティングするワックスと同じではありません。

 

 

 

 

このオーガニックの野菜や果物の表面にたっぷり塗られる化学物質は、プーファの人工水素添加などの工程で廃棄させるモノ・ジ・グリセリド(mono-and diacylglycerols)が主成分とされています(United States Apeel (Edipeel™) Product Information Sheet)。

 

 

 

要は、いつもの廃棄物利用です(利潤および毒性が高い)。

 

 

 

このモノ・ジ・グリセリドは、米国食品医薬品局(FDA)によって、「E 471」として安全食品認定(generally recognized as safe)を受けています。

 

 

 

 

「E 471」は、製造過程でヒ素や鉛などの汚染物質が少量含まれるものの、プーファのアルデヒドなどは検出されないとしています(Opinion on the re‐evaluation of mono‐ and diglycerides of fatty acids (E 471) as food additive in foods for infants below 16 weeks of age and follow‐up of their re‐evaluation as food additives for uses in foods for all population groups. EFSA J. 2021 Nov; 19(11): e06885)。もちろん、企業側の研究ですから、安易に信用できません。

 

 

 

 

 

仮に、このゲイツやロックフェラー財団らの資金によって開発されたコーティング材が、汚染が少なく、モノ&ジ・グリセリドだけだとしましょう(♨️権力者がやることに一切信用が置けませんが・・・)。

 

 

 

 

それでも、そのようなオーガニック野菜や果物のコーティングを除去せずに食べると、危険なことが起きます。

 

 

 

 

ジ・グリセリドやセラミドといった脂質は、以前から糖尿病などの発症リスクを高めることが指摘されていました(Muscular Diacylglycerol Metabolism and Insulin Resistance. Physiol. Behav. 2008;94:242–251)(Cellular Mechanisms of Insulin Resistance. J. Clin. Investig. 2000;106:171–176)。

 

 

 

 

なぜこのような脂質が糖尿病やアルツハイマー病のリスクを高めるのでしょうか?

 

 

 

 

 

モノ&ジ・グリセリドは、遊離脂肪酸(プーファが主体)とグリセロール(糖アルコール)が結合した脂質です(中性脂肪は、トリ・グリセリド)。

 

 

 

 

これらが体内に入ると、遊離脂肪酸となるからです(Type 2 Diabetes and Alzheimer’s Disease: The Emerging Role of Cellular Lipotoxicity. Biomolecules. 2023 Jan; 13(1): 183)。

 

 

 

 

 

遊離脂肪酸が飽和脂肪酸ではなく、プーファや一価不飽和脂肪酸(オレイン酸など)の場合、酸化してアルデヒドを発生し、生命場を破壊していきます。

 

 

 

このコーティング材に汚染がないとしても、糖尿病や認知症などのリスクを高める危険性を孕んでいるのです。

 

 

 

 

さらに、日もちといっても、それは表面の見た目にすぎません。

 

 

 

 

 

実際のオーガニック野菜・果物の中身は、時間経過とともに腐っていきます。

 

 

 

 

 

みなさんは、好き好んで、わざわざ萎れた野菜や果物を買わないと思います。

 

 

しかし、コーティングされていると、それがわからないのです(古くなって腐っているものを買わされる)。

 

 

 

このコーティング材は、大衆の大好きなフレーズである「植物性」と喧伝しているので、非常に“たちが悪い”です。

 

 

 

みなさんも、一度スーパーで並ぶオーガニック野菜や果物に、変なコーティング材が塗られていないかを確認してみましょう(^_−)−☆。

 

 

 

 

やはり、地産(つまり、スーパーに並ぶような大量生産ではない)の自然栽培ものが一番安心ですね(もちろん、土壌の安全性の問題は残ります)。

 

 

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