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NLB-水の構造を安定させる物質とその抗がん作用

アヤメ科の多年草クロッカスのおよびそのめしべを乾燥させた香辛料のサフラン(saffron)。

その鮮やかな赤色から、着色料としても使用されています。

このサフランの成分の中に非常に興味深いものがあります。

その物質は、「クロセチン(Crocetin)」と呼ばれるカロテノドカルボン酸。

細胞内の水の構造と物質の相互作用を深掘りしていくうちに、偶然その存在を知るところとなりました。

糖のエネルギー代謝が高い状態では、細胞内の水の構造は安定しています(これをPMウォーターという<TUEET ベーシック・サイエンス:ミネラルとエネルギー代謝>参)。

この細胞内の水の安定した構造が細胞膜と同じ役割をしています(細胞膜は実際には存在しない)。

PMウォーターはバルクの水(無秩序な水の塊)を弾き、細胞をより疎水性にします。

がん細胞は、水の構造が秩序立っていない細胞です。

MRI(核磁気共鳴)検査は、この細胞内の水の秩序の差を検知しています。

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