NLB-細胞のコミュニケーション:テラヘルツ波
1968年に、ヘルベルト・フレーリッヒ(Herbert Fröhlich)は、
生命システムは、プラスマイナスに分極した構造が一定方向に進む
位相の揃った(コヒーレント)振動(coherent longitudinal vibrations of electrically polar structures)
を作り出しているという仮説を提唱しています(Long-range coherence and energy storage in biological systems,” Int. J. Quantum Chem. 2(5), 641-649 (1968))。
フレーリッヒは、私たちを構成しているタンパク質やDNAは、
0.1〜 10 テラヘルツ(THz)領域を吸収して振動していると
予測(Fröhlich condensation)しました(Coherent Electric Vibrations in Biological Systems and the Cancer Problem. IEEE Trans. Microwave Theor. & Techn. 1978;26:613)(The biological effects of microwaves and related questions. Adv. Electron. Electron. Phys. 1980;53:85)。
理論的には、細胞内のマクロ分子の振動は、
0.3–6.0 テラヘルツ(THz)と共鳴しているとされています(Probing the collective vibrational dynamics of a protein in liquid water by terahertz absorption spectroscopy. Protein Sci. 2006;15:1175–1181)(Terahertz underdamped vibrational motion governs protein-ligand binding in solution. Nat Commun. 2014 Jun 3;5:3999)。
この生体分子の振動は、
ダビドフのソリトン(the Davydov molecular solitons)や
コヒーレント(位相の揃った)音響電気波(the coherent acoustoelectric waves)としても提唱されています(The theory of contraction of proteins under their excitation. J Theor Biol. 1973 Mar;38(3):559-69)(Low intensity millimeter waves in medicine and biology. Crit Rev Biomed Eng. 2000;28(1-2):247-68)。
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