NLB-糖のエネルギー代謝と細胞リークネス（leakiness）
私たちの細胞は、糖のエネルギー代謝が恙無く回っている状態では、水を弾き、脂性のものを吸収します
（hydrophobic & lipophilic）(Biochemistry 32, 6307–6312 (1993))
( Nature 1996, 3, 842–848)( Angew. Chem. Int. Ed. 2011, 50, 6147–6150)( Angew. Chem. Int. Ed. 2012, 51, 980–983)。
この細胞の性質によって、甲状腺ホルモン、プロゲステロンなどの脂溶性の物質は
自由に細胞に入ることができます（受容体は必要ない）。
その一方で、無制限に細胞内に水が入ることを防いでいます（水は弾く）。
しかし、ここにいわゆる乳化剤（界面活性剤emulsification）を作用させると、
親水性（水に溶ける）のものを吸収しやすくなります（PNAS September 28, 2010 107 (39) 16783-16787）。
この状態を私は「リーキーセル（leaky cell）」 と呼んでいます。
この状態では、細胞がスポンジの様に変化し、
親水性の細胞外のもの(水、ナトリウム、カルシウムなど)を無秩序に吸い込み、
また細胞内のもの（カリウム、マグネシウムなど）を流出させます。
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