NLB-認知症末期の明晰エピソード(LE)
「もう何も覚えていない」とされていた認知症の患者さんが、
亡くなる直前に突然目を覚まし、家族の顔を認識して「ありがとう」と言葉を発する——。
これは映画やドラマの感動的な一場面ではありません。
医学的に実在する現象で、
「終末期の明晰さ(Terminal Lucidity)」と呼ばれています。
まるで暗闇に包まれた家の電気が、
停電直前に一瞬だけ明るく点灯するように、
重度のアルツハイマー病患者の意識が
死の直前に奇跡的に回復するのです。
この現象は250年以上前から医学文献に記録されており、
現在でも世界中の医師や研究者を驚かせ続けています
(Terminal lucidity: a review and a case collection. Arch Gerontol Geriatr. 2012 Jul-Aug;55(1):138-42.)。
従来の医学では、
アルツハイマー病による認知機能の低下は、
脳細胞の死滅に伴う「一方通行」で、
一度失われた記憶や意識は二度と戻らないとされてきました。
しかし、終末期の明晰さは、
この物質主義的な現代の
最新のニューロサイエンスではとうてい説明がつきません。
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