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NLB-代謝水の重水素について

糖質制限やケトジェニック・ダイエットに固執する人たちは、

どうにかして脂肪をエネルギー源として

燃焼する利点を探そうとしています。

その中で、脂肪を燃焼した方が、

糖質を燃焼したときに発生する

体内の代謝水中の重水素濃度が少ないという記事を目にして

小躍りしています。

拙著『水と命のダンス』で多数のエビデンスをご紹介したとおり、

重水素濃度が高くなると、糖のエネルギー代謝が低下します。

炭水化物豊富な食事は

デユテリウム濃度約155.75 ppmの代謝水を

生成されるとされています。

ミトコンドリアが脂肪/脂質を燃焼(β酸化)すると、

デユテリウム濃度118 ppmまで低下した代謝水が

生成されるとされます(Deuterium Content of the Organic Compounds in Food Has an Impact on Tumor Growth in Mice. Curr Issues Mol Biol. 2022 Dec 2145(1):66–77.)。

しかし、代謝水の産生量に留意しなければなりません。

100 gの脂肪からは110 gの代謝水が生成されるのに対し、

100 gの炭水化物からはわずか55 gしか生成されません(Metabolic Water and Desiccation. Nature 150 21 (1942).)。

つまり、脂肪の代謝水の方が重水素濃度が多少低くても、

産生量が2倍になるので、

代謝水に含まれる重水素の絶対量は

脂肪の方が多くなるのです(110X118 ppm=12980>55X155.75 ppm=8566.25)。

したがって、代謝水の重水素量の観点からは、

脂肪の燃焼の方が不利になります。

 

 

 

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