NLB-骨と水の関係
私たちの骨は、~35–45%はハイドロキシアパタイトのミネラル、
~40%はコラーゲンを主体としたタンパク質、
そして~15–25%は水で構成されています（The composition of bone primer on the metabolic bone diseases and disorders of mineral. Metabolism. 2018:84–92）。
この構成成分のすべてに水が関与することで、
骨の強靱性、柔軟性や弾力性をキープしています。
骨に含まれる水を取り除くと、骨は硬くなり、
容易に骨折しやすくなります（Regional differences in some of the physical properties of the human femur. J. Appl. Physiol. 19513(9):563–572）（Fracture-toughening mechanisms responsible for differences in work to fracture of hydrated and dehydrated dentine. J. Biomech. 200336(2):229–237）（Effects of polar solvents on the fracture resistance of dentin: role of water hydration. Acta Biomater. 20051(1):31–43）（Effects of drying on the mechanical properties of bovine femur measured by nanoindentation. J Mater. Sci. Mater. Med. 199910(8):485–488）。
骨を構成する水には以下の四種類があります（The Role of Water Compartments in the Material Properties of Cortical Bone. Calcif Tissue Int. 2015 Sep 97(3): 292–307）。
・フリーの水（骨の孔を自由に行き来する）
・ゆるい結合水（骨のコラーゲンとミネラルの境界面でそれぞれにゆるく結合）
・結びつきが強い結合水（コラーゲンの三重らせんに強く結合）
・構造水（ミネラル内）
それぞれについて、その特性や役割を説明していきましょう。
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