NLB-脂肪ナノ化物質(lipid nanoparticle)にみるチャージ
ワクチンのアジュバントや薬剤の運搬役(drug delivery)として、
脂肪をナノ化した物質(lipid nanoparticle)が現代医学では重宝されています。
その中でナノリポソーム(Nanoliposomes)という中に
親水性の物質を入れた両親媒性(amphipathic、水にも脂肪にも溶ける)の
脂肪をナノ化した物質があります。
すでにマラリア、HIV、A型肝炎, インフルエンザ、前立腺・大腸癌の
ワクチンのアジュバントとして使用されています(Adv Drug Deliv Rev 60:915–92)。
表面がプラスチャージを持っているナノリポソームで包まれた
ジフテリアトキシンは、マクロファージがゴミと判断して処理します。
一方、表面がマイナスチャージあるいはチャージなしのリポソームで包まれた
ジフテリアトキシンであれば、ゴミと認識されないことがわかっています(J Control Release. 1999 Aug 27;61(1-2):233-40)。
ジフテリアトキシンのない、ナノリポソームだけのときでも、ゴミと判断されなかったようです。
▼ここから先の記事の閲覧権限があるのは、
有料会員(個人会員、法人会員、マシンご購入者)の方でご購入者のみです。
※無料一般会員はご購入できません。
ニュースレターのバックナンバー記事を閲覧されたい有料会員の方は、下記からログイン後、ご購入してください。
1記事あたりの販売価格は、6SGD(シンガポールドル)です。