多発性硬化症
病因
多発性硬化症では、筋萎縮性側索硬化症と同じく、糖が不足し、脂肪を燃焼していることで、脳神経系に慢性炎症が起こっている病態です(Brain, Volume 142, Issue 9, September 2019, Pages 2756–2774)。その原因の一つとして、血液中にセラミド(エンドトキシンと同じ作用をする)が増加することで、インシュリン抵抗性およびミトコンドリアでの糖の完全燃焼(ETC)がブロックされます(Brain, Volume 142, Issue 9, September 2019, Pages 2756–2774)。糖のエネルギー代謝を高める保護ホルモンの低下が多発性硬化症の発症と関連していることが報告されています(Neuroendocrinology. 2015;101(4):296-308.)。
糖のエネルギー代謝の中心である甲状腺ホルモンによって多発性硬化症の病態である、脱ミエリン化を修復できることがわかっています(Exp Biol Med (Maywood). 2015 Sep;240(9):1183-96)(JCI Insight. 2019 Apr 18; 4(8): e126329)。つまり、多発性硬化症は、究極的には糖のエネルギー代謝異常によって起こるということです。
治療法
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