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内分泌異常・代謝疾患

甲状腺機能低下症(橋本病)

 

病因

現代人の甲状腺機能低下の最大の原因はプーファ過剰と糖質制限です。フーファは複数の作用で甲状腺機能低下症を引き起こします。まず、プーファは甲状腺ホルモンと結合しているタンパク質(TBG)に結合して、甲状腺ホルモンが細胞内に移行できないようにする作用があります(Metabolism 35 (1986)152-159)(Clin. Chem. 33 (1987) 1752-1755)(J. Clin. Endocr. Metab.60 (1985) 980-984)(J. Clin. Endocr.Metab. 63 (1986) 1394-1399)。フィッシュオイルやDHAのように二重結合(不飽和度)が多く、そして鎖が長いプーファほど甲状腺ホルモン(T3)の細胞内での核への結合を強くブロックして、甲状腺ホルモンの作用を低下させます(Biochem Biophys Res Commun. 1991 Sep 16;179(2):1011-6)(Int J Biochem. 1990;22(3):269-73)。プーファは他のストレスホルモンと同じく、肝臓での不活性型甲状腺ホルモン(T4)→活性型甲状腺ホルモン(T3)の変換を強くブロックします(J Clin Endocrinol Metab 1985;60:666–7)。糖質制限やケトン食による低血糖ではコルチゾール、アドレナリンが増加します。これらのストレスホルモンは、肝臓での不活性型甲状腺ホルモン(T4)→活性型甲状腺ホルモン(T3)の変換を妨げるため、甲状腺機能低下症を引き起こします(Horm Metab Res. 1984 Oct;16(10):521-4)。また、低血糖からタンパク質分解が進み、血液中に遊離したアミノ酸(メチオニン、システイン、トリプトファン)はダイレクトに甲状腺ホルモン産生にダメージを与えます(Braz J Med Biol Res. 2000 Mar;33(3):355-61)(Am J Physiol Endocrinol Metab. 2004 Jun;286(6):E968-74)。甲状腺機能低下は、著明にエストロゲン産生を高めてリポリシスを引き起こし、さらに糖のエネルギー代謝を低下させます(J Endocrinol. 1994 Mar;140(3):349-55)。アブラナ科の野菜は、甲状腺障害物質(thiocyanate)とプーファの両方を含んでいます(Biofactors. 2003;19(3-4):107-11.)ので要注意です。タバコの煙にも甲状腺障害物質(thiocyanate)が入っています(Annu. Rev. Nutr.2006, 26: 293–322.)。

 

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